国内外における食品包装の法規制と実務対応のポイント【アーカイブ配信】

- 開催日 2025/02/04 (火) - 2025/01/12 (日)
- 時間 アーカイブ 日本時間
- 参加費 非会員: 55,000円 〜
- 形式 オンライン(オンデマンド)
- 主催 (株)R&D支援センター
イベント詳細情報
日本は、2025年6月にPL制度が完全施行となり、同時に改正PLも施行される。改正PLは、主に重複物質や類似物質名の統廃合であり、PLは2つに統合された。しかし、モノマーのコード化は日本だけのルールであり国際整合化の面から課題が残りそうである。溶出試験条件改正は、2024年11月に総溶出量と食品擬似溶媒の採用等がパブコメ募集をしたが、紙や接着剤の基準化等のテーマは手付かずのままである。又、再生プラスチック指針が改正され、ケミカルリサイクルは試験不要となった。
EU規則は、今や世界標準になったが、PFAS(フッ素含有化合物)とビスフェノールAの使用禁止を決めた。米国は、独自の製品登録制度が定着し、中国は接着剤等の国家標準を制定した。ASEANは、EU類似の共同基準を審議中であり、近い将来アジアはEU規則に染まりそうである。又、国連環境計画会議は、プラスチック汚染防止条約の最終的審議となったが、PS等の規制案が決まると日本に大きな影響が出そうである。
本講では、日本及び世界の食品包装法規制の最新動向と展望、有機フッ素化合物(PFSA)や包装廃棄物問題等のトピックス、及び企業の実務対応のポイントに関し解説する。
|プログラム
1.初めに―包装を取り巻く環境―
2.食品包装の安全性とは何か
3.日本の食品包装の法規制類
2.1 食品包装材料の種類と使用割合
2.2 食品衛生法:規制対象と規格、乳等省令統合、着色料のPL
2.3 業界自主基準:紙・印刷インキ・接着剤のNL
4.欧州連合(EU)の規制
4.1 食品接触物質とプラスチックの規制、モノマーと添加剤のPL
4.2 スイスの印刷インキのPLとEUの審議状況
4.3 ビスフェノールA使用禁止、フランスの鉱油使用禁止規制
4.4 包装・包装廃棄規則案の審議状況、PFASの使用禁止案・世界の規制動向
5.米国の規制
5.1 連邦規則集と食品接触物質、物質名と製品名の2つのPL
5.2 紙と接着剤のPL
6.日欧米の現状比較と日本の課題、及び食品衛生法改正の進捗状況
6.1 厚労省の8つの課題とその進捗状況
6.2 PL制度化の進捗状況と改正PL
・規制対象と4つのPL、改正PLと施行時期、経過措置期間、PL適合伝達方法
・印刷インキ業界の証明事例、海外メーカーの文書による適合証明例
・現時点における制度上の課題、消費者庁のQ&A集
6.3 溶出条件改正案(総溶出量、食品擬似溶媒等)
6.4 再生プラスチック指針改正と業界の工業会状況、米国の状況
7.その他の国の最新動向
7.1 加、中国、韓国、台湾、ASEAN、インド、インドネシア、ベトナム、タイ等
7.2 オセアニア、湾岸諸国、南米南部諸国等
8.食品包装規制の最新動向のまとめと展望
9.包装材料に含まれる化学物質と企業におけるリスク管理
10.国連環境計画(UNEP)におけるプラスチック汚染防止条約審議状況
11.法規制情報の入手方法と情報源
12.まとめ―実務対応のポイント―
13.参考文献と情報入手先
登壇者
西包装専士事務所 代表 西 秀樹 氏
会場
Zoom