日時:2022年12月8日(木)
時間:19:00~21:00
講演者:石栗 宏貴(安全保障研究者)
主催/共催:株式会社KeyNoters
参加費:無料
会場:Google Meet
関連国:ミャンマー
使用言語:日本語
『東南アジアの地政学2022』は、KeyNotersが毎年開催している「地域研究セミナー」の一つです。月1回 x 年10回を1サイクルとした連続講座ですが、気になる回を単発受講することも可能です。
講師は、安全保障研究者でもありミャンマー研究者でもある石栗宏貴さん。東南アジア各国の歴史や地政学的リスクについて、最新の世界ニュースを含めながら毎回熱く語っていただきます。
10回通して同じ講師が担当しますので、回を重ねるごとに親近感も深まり質問もしやすくなっていきますよ!
距離的にも心理的にも近い東南アジアですが、私たちが知らないことはまだまだたくさんあります。この機会に、東南アジアを一緒に深く学んでみませんか。
新型コロナ感染状況に配慮しながら、
可能な限りハイブリッド(リアル+オンラインライブ配信+アーカイブ)開催いたします。リアル会場では、講義後に講師を囲んだ懇親会も実施します。(希望者のみ。キャッシュオンでいつでも退出自由)
■第8回テーマ:ミャンマー~政変と国際社会の対応、2023年選挙実施の行方
日本の重要なパートナーであるミャンマー。しかし2021年2月1日国軍による政変強行によって一気に国際的評価は変わってしまいました。
政変後における欧米の制裁状況とその効果、暫定政府が宣言している2023年総選挙は実施されるのか?講義実施時の情勢変化も踏まえて解説します。
<講師からのコメント>
2020年末、COVID-19の世界的感染拡大によって我々の生活は大きく変わりました。その流れは東南アジア諸国も例外ではなく、ウイルスに対処できる国とそうではない国、ワクチンを確保できる国とできない国など国家指導者のリーダーシップもさることながら国家間の格差も大きく広がりました。
更に香港やミャンマーでは其々の主義や主張が衝突し、権力の争奪と激しい抵抗運動が苛烈化し、更にロシアのウクライナ侵略による国際秩序の危機によってアジア地域としても予断を許さない状況になっています。
こうした中、我々は新たな視点をもって東南アジアの国々のことを理解する時が来たのではないでしょうか?
なぜある国は常に紛争が絶えず、またある国は大きなリスクを払ってまでも独立をしようと考えていたのか。再び世界的批難が起きることを承知していながら権力の奪取を試みるのか。そしてある国はいつから技術革新が起こり欧米に先駆けてニューノーマルな生活を実践することが出来たのか。
これらの疑問に対する答えは、単なる「歴史」だけで理解できるものではありません。地理的な環境が及ぼす影響、政治や外交、経済などの基礎を押さえて学ぶことで、今あなたの眼の前にいる東南アジアの人々の中にあるDNAを知り、そして東南アジアの未来を想像することが出来ます。
このセミナーでは、東南アジア地域が「どうしてこのような国になったのか」という歴史と、そして「ここからどうなるのか」ということを、日々のニュースで取り上げられるキーワードなどを頼りに、東南アジアの地政学的分析などを踏まえながらより深く考える時間を皆さんと共有していきたいと思います。